【本社所在地】東京都港区
【国内事業所】大阪、名古屋、広島、福岡、徳島(ワークス徳島人工知能NLP研究所)
【従業員数】5631名(2016年6月末時点)
【事業内容】人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」および「COMPANY」の開発・販売・サポート
ワークスアプリケーションズが開発・提供するERPパッケージ「HUE」「COMPANY」は、2016年度大手企業向けERPパッケージ市場においてシェアナンバーワン(市場占有率推移(パッケージ市場)販売社数シェア2016年度、出典:富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場2017年版」)の地位を獲得している。またGreat Place to Workが行っている「働きがいのある会社」調査に参加し、2017年度版で従業員1000人以上の規模の会社部門で、第1位を獲得。10年連続でベストカンパニーに選出されている。人工知能(AI)の研究にも積極的に取り組んでおり、徳島大学と連携して「ワークス徳島人工知能NLP研究所」を徳島県に設置し、自然言語処理の業務活用に特化した研究を進めている。
前編では【ワークスアプリケーションズ AC Div. Expense Dept. DevOps Grp.】のシゴトバを紹介しました。
後編では西田尚史さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。
<後編>「ワークスアプリケーションズ」で活躍する社員にインタビュー
-学生時代の専攻を教えてください
2014年3月に筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻を修了し、大手SIerを経て、2016年10月にワークスアプリケーションズに入社しました。学生時代の研究テーマは、合意アルゴリズムを用いた可用性(システムを使用できる状態を維持する能力)の高いアプリケーションの構築です。例えば大規模災害が起こった場合、システムが壊滅的な被害を受けることがあります。しかし、バックアップシステムがあれば問題なくシステムは復旧できます。そこで合意アルゴリズムを用いて複数のサーバーを同期させることで、一部のサーバーに障害が発生しても、不整合状態を作らず安定的にシステムを稼働し続ける方法について、理論的な研究を行っていました。
-就活中の企業選びで大切にしていたことを教えてください
私は転職でワークスアプリケーションズに入社しました。前職は新卒で入社した大手SIerです。新卒時の企業選びで大切にしていたのは、「ITにかかわれること」と「安定した大手企業であること」「ワークライフバランスが取れること」です。
高校時代からITに興味を持ち始め、大学・大学院までITを専門に勉強してきたので、それを生かしたいと思ったのです。もちろん、ITが好きというのが大きな理由ではあります。そして、とにかく安定している企業に入りたいと思いましたね。バリバリ働くというよりは、ワークライフバランスが取れるようなところで働きたいと思っていたのです。
新卒で入った大手SIerは、この3条件を完璧に満たしていました。希望通りの企業だったのですが、2年目が終わるころ、自分が今何をすべきなのか、何をやりたいのか、ようやくはっきりとわかったのです。「企業の安定よりも、自分にエンジニアとしての力をつけることを優先すべき」、そして「世の中にないものを生み出したい。開発をしたい」と。というのも前職の企業は年功序列の大企業であったため、ルーチンワークが多かったんです。年次が2~3つ上の先輩の業務内容と自分がやっていることにさほど変わりがなかったこともあり、このままここにいてもスキルが伸びないのではないかという不安が募りました。また、システムの運用・保守をメインとした事業展開であったため、開発案件がほとんどありませんでした。そのため、目の前のお客さまの抱える課題に対し、もっと上流から携わりたいという思いが強くなり、転職することにしたのです。
そこで、転職の際の企業選びでは、「自分のスキルを伸ばしていけること」と「開発ができること」を重視しました。
転職なのでそれ以外にもこだわったところがあります。それは待遇面。前職でもらっていた年収と同等程度は頂きたいと思いました。
-入社の決め手を教えてください
ワークスアプリケーションズに決めた理由は次の3つです。
1. 製品が面白そう
2. 優秀な人たちが働いている
3. スキルが伸ばせる
1番目の面白そうな製品とは、人工知能型ビジネスアプリケーション「HUE」です。ERPにAIを活用している例は聞いたことがありませんでした。またHUEは企業向けのアプリケーションでは珍しく、ユーザビリティーにもこだわっています。今までにない新しいモノづくりをする面白さに、私も触れてみたいと思ったのです。
2番目の優秀な人たちが働いているということは、学生時代から優秀だった友人がワークスアプリケーションズに勤めていたことや、面接を担当された社員さんとの会話の中でも感じることができました。ITエンジニアとしてずっと生きていきたいと思っているので、優秀なエンジニアと切磋琢磨(せっさたくま)できる環境に身を置くことを重視しました。そうすれば、自然と3番目に挙げた自身のエンジニアとしてのスキルを伸ばすことにもつながると考えました。
-入社してから感じるワークスアプリケーションズの魅力は?
社員の向上心が高いことです。例えば、最新のテクノロジーに関する勉強会を自主的に開催したり、「HUE」のタイムライン機能を使ってプログラミングにかかわるナレッジを共有したりしています。私も気になる勉強会があれば、積極的に参加するようにしています。例えば、当社では「Git」というシステムでプログラムのバージョン管理をしていますが、入社して初めて使うことになったので、Gitに関する勉強会に入社してすぐに参加しました。また、開発業務の効率を高めるための便利ツールを自主的に開発し、関係者に公開するなど、チーム全体で「より良いものを作ろう」という熱意がものすごく高いと感じます。あとは、フランクな雰囲気も当社の魅力ですね。役職付きの人にも「〇〇さん」と、気軽に話しかけることができるので、部署をまたいだ開発案件なども面倒な社内調整なく、スムーズに進めることができます。
仕事の魅力は、日本企業における業務のあるべき姿を設計し、お客さまのIT投資効率が高まるように導けることです。SIerだと顧客ごとに要望をうかがい、それを実装することが多いですが、ワークスアプリケーションズでは顧客への開発マーケティングは行うものの、システムに何を、どう実装するかはあくまでもワークスアプリケーションズが主体となり決定します。日本の大手1300企業グループの業務を知り尽くしているワークスアプリケーションズだからこそ、顧客をリードし、企業競争力向上に資するIT基盤を提供できると確信しています。
-AC Div. Expense Dept. DevOps Grp.で必要とされるスキル・知識はありますか?
特に必要なスキル・知識はありません。当社では、文系理系問わず、さまざまな専攻の人たちが開発業務に従事しています。それよりも大事になるのは「ゼロから1を生む力」があることです。当社での製品開発は、世の中にないものを生み出す、ゼロからのモノづくり。その過程ではさまざまな問題が起こります。たとえどんなに難しい問題でも、あきらめることなくポジティブに、周囲を巻き込みながら最適解を導き出していく。そんな人が求められてると思います。与えられた仕事だけをやるという人には向かない環境かもしれません。
あとは、あれば良いスキルとして、英語があります。海外の開発拠点とのやりとり、Slackを使った多国籍社員とのやりとりなど、開発に関することは英語でコミュニケーションを取ることが多いからです。
-入社を目指す学生さんへアドバイス
企業選びの前に、まずは自分が何をやりたいのかを考えることです。私のように開発がやりたかったことに気づかず、運用をメインとする企業に入ってしまうと、それだけ遠回りすることになります。しかも途中で気がついて転職して開発職に就こうとしても、前職での開発経験を問われることが多いため、希望の職種に就けない可能性もあるからです。自分はどういうキャリアを築いていきたいのか、じっくり考えてから、就職活動に取り組んでほしいと思います。
リフレッシュできるカフェスペースや出産後も安心して働ける託児スペースも
20階に設けられた本格的なコーヒーを飲める「Barista」です。外のカフェに負けないような、ゆったりとくつろげるソファ、ちょっとした仕事ができるカウンターテーブル、打ち合わせができる丸テーブルなどが用意されています。
「コーヒーを飲みながら、仲間とざっくばらんに話す中で、デスクでは思いつかない画期的なアイデアがひらめいたりするんです」(西田さん)
社員なら誰でも利用できる企業内託児スペース「WithKids」です。育児休業から復帰したいと思っても、子どもの預け先が見つからなければ復帰できません。そこで、ワークスアプリケーションズでは働く意欲の高い社員が、仕事も育児も思いっきりできるようにと同施設を開設したそうです。月極だけではなく、一時保育も可能とのこと。WithKidsのコンセプトは「会社で子育て」。仕事の合間に、子どもとランチや夕食を食べられる「親子ごはん」など、会社にいながら子どもを身近に感じられる点がパパママ社員に好評とのこと。子どもを預けていない社員も、ここに来て子どもと触れ合ってリフレッシュすることもあるそうです。
「当社は若手社員が多いので、先輩たちが会社で子育てする様子を間近で見ることで、自分が子どもを持ったときをイメージしやすいのもいいですね」(西田さん)
取材・文/中村仁美 撮影/臼田尚史