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Channel: 理系のシゴトバ –就職ジャーナル
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<後編>【新電元工業株式会社】社員インタビュー

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-基本情報-
【本社場所】東京都千代田区
【事業所・工場】大阪支店、名古屋支店(愛知県)、浜松分室(静岡県)、宇都宮出張所(栃木県)、飯能工場(埼玉県)、仙台分室(宮城県)、計6カ所
【従業員数】1070人(2016年3月31日時点)
【事業内容】パワー半導体、電装、電源製品の開発、設計および販売
-新電元工業株式会社のすごいトコロ-
半導体技術、電源回路技術、モジュール技術という3つのコア技術をすべて自社で有していること。また、それぞれの技術にたけた専門家が飯能工場に一極集中している環境を生かし、日々、切磋琢磨(せっさたくま)することで、低損失、高信頼な製品ができ上がる。

前編では【新電元工業株式会社 技術開発センター 研究開発部】のシゴトバを紹介しました。

後編では、同部に所属する井上撤人さんに入社の経緯や決め手、会社の魅力などをお話ししていただきます。

<後編>「新電元工業株式会社」で活躍する社員にインタビュー

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-学生時代の専攻を教えてください

東洋大学大学院工学研究科機能システム専攻を2009年3月に修了し、同年4月に新電元工業に入社しました。学生時代の研究テーマはゼオライト。ゼオライトは粘土鉱物の一種で、規則的に小さな穴(細孔)が空いているという特徴があります。その細孔径よりも大きな分子は進入できないという分子ふるい作用に加え、固体酸性、イオン交換能、触媒能、吸着能などの特性も有しているという面白い素材です。私はその細孔にヨウ素を入れ、どんな特性が得られるかという基礎研究を行っていました。

 

-就活中の企業選びで大切にしていたことと、入社の決め手を3つ教えてください

最も大切にしていたのは、その会社がどんな製品を作っているかですね。私は学生時代の材料の研究で培った知識や経験を生かして、世の中の役に立つモノを作りたいと思っていました。それで選んだのが半導体業界です。私が研究テーマとしていたゼオライトは非常にニッチな分野だったので、専門知識そのものが生かせる場所というより、理論立ててモノ作りをするという研究の流れがより生かせ、しかも世の中の役に立つモノ作りができる場所が半導体業界だと思ったのです。
次に大切にしたポイントが半導体のどの工程を担当できるのか。半導体の会社と言っても、さまざまです。私は工程の一部ではなく、すべてを担当したいと思っていたので、それができる会社を候補としました。
そのほかにも大切にしたポイントは、企業規模です。半導体製造のすべてを自社で行っているとはいえ、企業規模が大きくなると、担当範囲は一部になったりします。一方、あまりにも小規模な会社だと、設備投資が難しいなどの理由で、新しい技術の開発に取り組みにくいと考えました。そこで大きすぎず、小さすぎずという規模の会社を中心に就職活動を行いました。

 

入社の決め手は次の3つです。

1.半導体デバイスを自社で開発・設計している
2.従業員数が約1000人と適度な企業規模
3.工場見学や面接時に感じた雰囲気の良さ

 

就職活動をするまでは新電元工業という会社は知りませんでしたが、半導体の開発ができる会社を調べている中で出会いました。最もひかれたのは、1000人規模の会社でありながら、さまざまな半導体デバイスを一から自社で開発、設計をしているところです。しかも工場見学ではあらゆるところを見せてもらえたので、入社した後の仕事のイメージもつかむことができました。ここでなら、自分が思っていたような仕事ができると思い、入社を決めました。

 

-入社してから感じる新電元工業の魅力は?

実は就職活動中はとにかく半導体開発が一からできる会社という点を重要視していたので、そこでどんな人が働いているのか、あまり気にしなかったのです。しかし入ってみて、皆さん人当たりが良くて居心地がすごくいいと感じたのです。ベテランの先輩方も多いのですが、私の目線に合わせてくれるので、相談もしやすい。研究開発は自分一人でやるわけではありません。チームメンバーはもちろん、研究開発部のほかのメンバー、例えば組み立ての部署の人など、いろいろな人とかかわりながら研究開発を進めていきます。周囲にどんな人たちが働いているかは、すごく重要な要素だと思います。私は就活時、重視していませんでしたが、本当に皆さん良い方ばかりでラッキーでしたね。
また、シゴトバから見える景色の良さも魅力です。私たち研究開発部の職場は3階にあるのですが、中2階や中3階などがあるので、実質5階の高さなんです。夏は窓から新緑で飾られた山が見え、秋は紅葉した山が見え、爽快な気分で仕事ができます。
さらなる魅力はバスケットボールやバレーボール、サッカーなどの班活動が盛んなこと。私は学生時代、ずっとバスケをやってきていたので、会社でも趣味のバスケができるのはすごくうれしいことでした。

 

-技術開発センターで必要とされるスキル・知識はありますか?

次世代の半導体や電源など多岐にわたる技術開発を行っているので、学生時代の専攻も、電気電子、材料系、物理、化学など、いろいろな人がいます。やはり最も大事なのは、やる気と根気だと思います。私たちが開発している次世代半導体は、解決しなければならない課題がたくさんあります。課題の解決は1度でクリアできるわけではありません。何度も粘り強く挑戦していくことが必要です。また当社は少数精鋭で開発に取り組んでいるため、一人あたりの裁量も大きいのが特徴です。もちろん、それには責任が伴います。自ら課題を見つけて解決策を提案していく、そんな前向きさが求められます。

 

-入社を目指す学生さんへアドバイス

まずは何事もやってみること。例えば就活で「この会社いいな」と思ったら、説明会などにもどんどん参加して、徹底的に調べることをお勧めします。そうすることで、入社してからここは自分がやりたいことではなかった、というようなミスマッチは減ると思うからです。私の場合はとにかく開発したモノが世の中に役立つことを最重要視して就職活動をしました。だからこそ、今、充実した毎日を過ごせているのだと思います。

 

スポーツ大会も盛ん

飯能工場の敷地内には体育館もあります。ここでバスケやバレーボールなどの班活動が行われています。写真は井上さんがバスケの練習をしているところ。
「バスケ班は毎週水曜日の終業後に体育館で練習をしています。メンバーは社員だけではなく、地域の方やOBの方も。飯能リーグという市内リーグにも参加しています」(井上さん)

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新電元工業では社内スポーツ大会も盛んです。春はバスケットボール大会、秋はバレーボール大会、年末年始にサッカー大会、というようにスポーツイベントが目白押し。
「職場対抗で行います。サッカー大会は土日を使って開催するので、グループ会社も参加します。スポーツ大会は、日ごろ、話をしない人とも交流できるので、すごく楽しいですね」(井上さん)

 

写真は2016年4月に行われたバスケットボール大会の優勝チームメンバー、および2位、3位チームの代表者との記念撮影のひとコマです。

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取材・文/中村仁美  撮影/臼田尚史


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