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Channel: 理系のシゴトバ –就職ジャーナル
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<後編>【ホッカンホールディングス株式会社】社員インタビュー

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-基本情報-
【本社所在地】東京都千代田区
【グループ会社本社】北海製罐株式会社(東京都千代田区)、株式会社日本キャンパック(東京都千代田区)、オーエスマシナリー株式会社(群馬県邑楽郡)
【従業員数】1933名(2016年3月現在 グループ計)
【事業内容】容器事業(飲料・食品用空き缶、ペットボトルの製造販売)、充填事業(主に各種飲料の充填)、機械製作事業(各種産業用機械、金型の製造販売)をトータルで提供している。
-ホッカンホールディングスのすごいトコロ-
ホッカンホールディングスの強みは2つある。
1つ目は、3つの事業会社(容器事業:北海製罐(ほっかいせいかん)、充填事業:日本キャンパック、機械製作事業:オーエスマシナリー)を中心に、グループ会社で培ったすべての技術力とノウハウを結集し、お客さまのニーズにきめ細かく応えられる体制を構築していること。
そして2つ目は、事業会社ごとにそれぞれの強みがあること。北海製罐は歴史と伝統がありながら、常にチャレンジ精神を重んじ、素早い意思決定で新しいモノを追い求めている。日本キャンパックは、高度な無菌充填技術が製造の鍵となっている。そしてオーエスマシナリーは、製造機械の設計・製作から生産ライン、工場建設までを一貫して請け負うトータルコーディネート体制で多様な注文に対応している。

前編では【ホッカンホールディングスグループ 北海製罐】のシゴトバを紹介しました。
後編では諸田委弘さんに入社の決め手やシゴトバの魅力、これから就活を迎える学生さんへのアドバイスなど、お話しいただきます。

<後編>「ホッカンホールディングス」で活躍する社員にインタビュー


-学生時代の専攻を教えてください

群馬大学大学院 工学研究科 材料工学専攻で、ペプチドの化学合成と構造解析および性質評価の研究に従事していました。ペプチドとは、さまざまなアミノ酸がつながってできた分子。一般に50以上のアミノ酸が連なった物質がタンパク質です。私の研究ターゲットは、突然変異により薬剤耐性を獲得した熱帯熱マラリア中の変性部位ペプチド。ペプチドと薬剤の相互作用に関する知見を得るための研究を行っていました。

 

-就活中の企業選びで大切にしていたことと、入社の決め手を教えてください

私が携わっていた研究分野は学術的な要素が強かったため、ペプチドという専門性を生かすというよりも、世の中の役に立つという視点を大切にしました。もう一つ、大切にしていたのは、なるべく実家に近い所に就職したいということ。私の実家は群馬県にあります。なるべくなら実家から通えるモノづくりの企業がいいなと考えていました。

 

就活は学生時代の専門が生かせる化学メーカーを中心に行いました。当初、頭にあったのは、スポーツ用品メーカーでした。私は学生時代、ずっとテニスをやるなどスポーツ好きだったからです。スポーツ用品メーカーだと、実家から離れることになります。そんな時、就職の窓口担当を兼ねていた研究室の教授から、「ホッカンホールディングスという会社がある」と紹介されたのです。

 

ホッカンホールディングスグループは、老若男女すべての人にかかわる飲料や食品の容器製造を中心に事業を展開しています。つまり、私たちの日常に欠かせないモノづくりをしているということ。しかも、環境に配慮した容器の開発やリサイクルにも取り組んでいます。間接的ではあるけれども、数多くの人の役に立てるのではないかと思い、引かれました。

 

ホッカンホールディングスグループに入社を決めた理由は次の3つです。
1. 飲料や食品の容器製造という、数多くの人の役に立てる業種であった
2. 自分の学んできた化学の知識が活用できるプラスチック製品の研究開発ができる
3. 事業所が地元であり、なおかつ自分の出身校の先輩方も数多く在籍していた

 

-入社してから感じるホッカンホールディングスグループの魅力は?

生活に直結している製品を作っているため、日々自分の努力の成果を暮らしの中で感じられることです。また、容器開発は、お客さまである大手飲料メーカーや食品調味料メーカー、さらには材料の取引先である化学メーカーの方と、密接に連携して行われます。社内でも製造はもちろん、品質保証や材料の調達などとも連携するなど、さまざまな人とかかわって一つのモノを作り上げていきます。たくさんの人とかかわったモノづくりはすごく魅力的です。

 

自主性を重んじてくれる自由さも魅力です。私たちの仕事は、周りのメンバーを巻き込みながら自分で情報を集めて方法を見つけていかなければならず、自主性が求められます。逆に言うと、やりたいことが明確になっていれば、ある程度自分の意思で仕事を進めることができるということ。

 

また、月に1回、部内の仕事を振り返る会議があり、入社1年目の社員でも上層部に自分の意見や調査結果を発表する機会があるのも当社の良さです。

 

-ホッカンホールディングスグループで必要とされるスキル・知識はありますか?

プラスチック技術部では、製品形状設計、使用原料選定、各種容器製造機械の技術開発、製品性能検査など、幅広い業務があります。そのため、私のような化学系の人もいれば、機械系、電気系などさまざまな出身者がいます。容器の開発という業務を遂行するには、材料はもちろん、加工する機械の知識、充填する内容に関する知識、流通に関する知識などさまざまな知識が必要になります。業務で必要な知識のほとんどは、働きながら身につけていきます。

 

しかしそれよりも大事なのは、根気強く困難に立ち向かえることや、臆せず他者と意見交換ができること、思慮深く問題の本質を捉えられることなんです。製品開発は失敗の連続。粘り強さや根気強さは欠かせません。

 

-入社を目指す学生さんへアドバイス

自分のやりたいことができる企業を受けることは大事ですが、自分の性格に合った社風の企業を選ぶということも良いのではと思います。就活の当初はまったく別分野の企業の選考を受けており、苦戦していました。そんな時に、出会ったのがホッカンホールディングスです。選考を受ける中で、会社の自由な雰囲気を心地よく感じたことを覚えています。その居心地の良さは今も変わりません。

 

家族も楽しめるイベント・施設


ホッカンホールディングスグループには、組合組織があり、さまざまな活動が行われています。北海製罐では年に数回、組合主催のイベントを開催。写真は千代田工場で行われたバーベキュー大会のひとコマ。諸田さんが幹事を務めた同バーベキュー大会は、好評だったそうです。

 


ホッカンホールディングスグループ 那須保養所の写真。グループ内の役職員ならびにその家族が使用できる福利厚生施設です。

 

取材・文/中村仁美 撮影/平山 諭


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